産業用の防塵・防毒マスクのこと

産業用の防塵・防毒マスクのことへようこそ

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産業用の防塵・防毒マスクというと、3M(スリーエム)の使い捨て用のものが販売されているのをよく見かけるが、更に溶接防塵マスクやアスベスト用防塵マスク、電動ファン付き、防塵マスクフィルタなど種類もいろいろある。
産業用の防塵・防毒マスクの規格は厳重で国家検定まであり、ds2という規格まである。
産業用の防塵・防毒マスクの信用できる大人気メーカーといえば、3M(スリーエム)、興研、重松(シゲマツ)やミドリ安全などがある。
他にもコーケン、サカイ式(サカヰ式)、なども大人気だ。
そんな産業用の防塵・防毒マスクや耳寄り情報について調べてみた。


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防塵マスクと防毒マスクとの違いについて

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防塵マスク、防毒マスク、どちらも体に入ると有害なものを体内に吸入しないために装着する呼吸用保護具と称されるものだ。
シンプルに区別すると、防塵マスクは空気中の固体や液体の粒子状物質を吸入しないためのマスクで、防毒マスクは有害物質が気体のケースの場合、その吸入を防ぐマスクとなる。
スプレー塗装のように、気体物質と粒子状の物質、どちらも包含しているケースの場合には、防塵・防毒どちらの要素も包含するマスクの装着が必須事項となるのだ。
防塵マスクは粉じんなどの他、農薬や薬品・溶剤の取扱い、掘削などによる土石や鉱物などから身を守ためのものだ。
大気汚染のケースの場合は、気体なので本来は防毒マスクの装着が必須事項と言う事になる。
このため、大気汚染地域での防塵マスクの着用は、汚染された大気から身を守るというよりも大気中の粉じんなどから身を守るために必要と考えるべきだと思われる。


アスベストと防塵マスクの種類に関して

2005年、機械大手会社のクボタが、自社社員や関係会社社員が石綿(アスベスト)が要因と考えられているガンの一種だ中皮腫で亡くなったことを発表した。
発症が集中したのは兵庫県尼崎市の旧神崎工場で、この近隣住民で中皮腫を発症した3人に見舞金を支払うことも発表された。
このニュースにより、アスベストの怖さが注目されるようになった。
アスベストは天然の鉱物繊維で、非常に細く熱や薬品に対しても実に力強い繊維だ。
価格も安いため、断熱材や保温などの目的でかつての日本では数多く使われてきた。
しかし、アスベストによる被害を防ぐため、現在はアスベストの活用は原則禁止されている。
アスベストは肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の要因になるといわれており、肺ガンを起こす可能性がある。
中皮腫はアスベストを吸い込ん直ぐに発症するのではなく、30年から40年後に発症するとされている。
アスベストを吸い込んだ人全部が中皮種になるわけではないが、どのレベル吸い込んだら中皮腫になるといったことは現在不明だ。
アスベストの被害を防ぐために、労働安全衛生法や大気汚染抑止法などで建物の解体等について厳しい規制がなされている。
作業にあたる人は取替え式の防塵マスクなど、アスベスト対策用の呼吸用保護具を装着しなければならない。
アスベストの粉じんを吸入しないために、正しく防塵マスクを装着するという必須事項がある。
また、作業のレベルに応じた防塵マスクが必須事項となる。

防塵マスクの規格に関して

防塵マスクは、厚生労働省の国家検定試験に合格した粉じん作業に活用する呼吸用保護具のことだ。
平成12年9月11日、厚生労働省は防塵マスクの規格の改正をやった。
検定試験はより厳しい条件内容となった。
防塵マスクは12種類に分類されて、作業の内容や粉じんの種類により活用する防塵マスクの区分が定められた。
つまり、作業の内容に応じたマスクの使い分けが必須事項とされるようになったのだ。
防塵マスクは、使い捨て防塵マスクと取替え式防塵マスクがある。
更に対象となる粒子の性状により、固体粒子専用と固体・液体粒子兼用とに分けられる。
使い捨ての防塵マスクは、DS1、DS2、DS3、DL1、DL2、DL3の6種類だ。
取替え式防塵マスクはRS1、RS2、RS3、RL1、RL2、RL3の6種類だ。
Dは使い捨てマスク、Rは取替え式マスク。
Sは試験粒子に固体粒子を活用、Lは試験粒子に液体粒子を活用するときに着用するマスクだ。
区分は粒子捕集効率により3段階に分類されており、一番捕集効率の高いものが区分3、低いものが区分1だ。
放射性物質がこぼれた時など汚染の恐れがある作業、ダイオキシン類のばく露(ダイオキシンのある状況にさらされること)の恐れのある作業に使われるのがRS3、RL3。
アスベストなど細かな粉じんがあるところでは、DS2、DS3、DL2、DL3、RS2、RS3、RL2、RL3。
オイルミストなどがあるケースの場合、Lの区分を選定することになる。
一般粉じん作業では12種類の中から作業環境に応じてマスクを選定することとなる。
こういった具合に、防塵マスクはいろんな環境に対応可能に規格が定められているのだ。

世界の防塵マスクの規格の秘密

いろんな種類のあるマスクの中に、N-95というアメリカの規格のマスクがある。
日本のマスクの規格とはどう異なるのだろう。
N-95はアメリカの疾病統制・管理抑制かつ予防センターの医療施設における結核感染抑止のためのガイドラインに基づき、結核等の空気感染抑止に適切と認められた規格だ。
米国衛生省の機関のNIOSH(米国労働安全衛生調査所)により微粒子マスクとして認可されている。
粒子状物質の吸入抑止ための規格であって、医療用に限定した規格ではないが、結核抑止にこの規格のマスクが使われ効果があったため、医療用にはN-95規格が数多く入れられるようになった。
現在、医療関係者のSARS患者への診察にはN-95か、それ以上の性能のマスクが必須事項とされている。
それゆえ、N-95のマスクが入手できないときは、それと同等の工業用の防塵マスクでも対応が可能だ。
N-95は医療用マスクなので、着用すると息苦しく、一般向けではない。
喘息など肺機能が低下している人が着用すると呼吸困難を起こす恐れもあるのだ。
日本での粒子状物質の吸入抑止のための規格は、防塵マスクの国家検定規格だ。
N-95に対応する日本の防塵マスクの規格はRS2、DS2と考えれる。
また、ヨーロッパの防塵マスクの規格はEN規格であり、世界的にマスクの規格が統一されているわけではない。

黄砂と防塵マスクの必要性

黄砂とは、中国のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などの乾燥・半乾燥地域で風で数千メートルの高さにまで巻き上がった土壌や鉱物粒子で、偏西風に乗って飛来し大気中に浮遊・降下する。
大気中に舞い上げられた黄砂は、発生地域付近の農業や生活環境に重大な被害を与えるのみでなく、黄砂の粒子を核とした雲の発生や降水を通し、地球全体の気候に影響を及ぼしている。
黄砂現象は従来、自然現象として了解されていた。
しかし、近年では黄砂の飛来頻度と被害が大きく為っている。
黄砂は単なる自然現象から、森林の減少、急速に拡大している放牧や農地転換による土地の劣化、砂漠化など人為的な環境問題としての認識が高まっている。
黄砂粒子には、鉱物のみでなく、大気汚染物質を包含している可能性も示唆されている。
黄砂は一年中日本に飛来しているが、2月から増加し、4月にそのピークとなる。
上空約2から7kmを風に乗って、発生から2から5日で日本にまで届く。
黄砂の問題は北東アジアの共通した問題で、砂じん嵐での窒息、施設などの埋没、農作物への被害、呼吸器疾患、航空機の欠航、交通麻痺などを生じさせている。
砂じんを防ぐための防塵マスクやサングラスなどの重装備の姿が報道もされている。
日本では春は花粉症や黄砂の飛来のため、この時期、防塵マスクなどの対策グッズが非常によく売れる。
花粉と黄砂から喉を守るためには、空気清浄機や防塵マスク、保護メガネなどが必需品の時代になってきたといえるのかもしれない。

電動ファン付き防塵マスクの機能

トンネル建設の工事など、高濃度の粉じんが生じるところでは換気装置を用い粉じんを取り除かねばならない。
それと同時に作業する人は、呼吸器保護具の着用がかかせない。
トンネル内の作業では、防塵マスクよりも性能の高い電動ファン付き防塵マスクの着用が義務付けられている。
電動ファン付き防塵マスクは防塵マスクの値段の数倍する高価なものだが、防護性の機能が高度で、作業する人を守る肝心な保護具なのだ。
電動ファン付きマスクは、ファンが空気をマスク内に送り込むの機能なので、粉じんの集塵力の高いフィルターを用いても息苦しくない。
電動ファン付き防塵マスクは、センサーを用い、マスクの着用者が息を吸う時・吐く時にあわせてファンを整える機能がついているものもある。
また、マスク内の圧力を外よりも大きくする機能があるため、もし顔とマスクの間に隙間ができても、マスク内の気圧が高いので粉じんがマスク内に入る可能性を低くすることができる。
電動ファン付き防塵マスクは、高濃度の粉じんから身を守るため、より高機能に為っているのだ。
電動ファン付き防塵マスクは、トンネル工事のみではなく、アスベストの処理や溶接の現場でも使われている。
電気の放電現象を活用して金属を溶接するアーク溶接では防塵マスクの着用が義務付けられているが、ここでも確実で快適な呼吸器保護具として電動ファン付き防塵マスクは注目されている。
電動ファン付き防塵マスクは高機能だが、防塵マスク同様着用方法を守ることが、より安全と健康を守ることにつながるのだ。

溶接防塵マスクと溶接ヒュームの有害性に関して

金属加工の基本中の基本の溶接作業で金属を溶かし接合する際に生じる白い煙は、溶接ヒュームと称される。
溶接ヒュームは細かい金属の粉じんで、大きさは1から数ミクロン。
このうち、肺の中に沈着しやすい大きさは0.5から2.0ミクロンのヒューム粒子だ。
溶接ヒューム吸入の急性症状は金属熱と称される。
全身のだるさや悪寒、吐き気、頭痛などが生じる。
長期間溶接ヒュームを吸入すると、じん肺や肺気腫などの要因となる。
また、この白い煙は見えないケースの場合もあるのでより注意が必須事項だ。
溶接ヒュームを吸入しないようにする防塵マスクの装着方法を下記に挙げる。

 

≪防塵マスクの装着≫

 

一番身近でシンプルな対策だが、溶接用の防塵マスクの活用の作業者への徹底が必須事項条件だ。
現実には溶接用の防塵マスクの装着が徹底できていないことが数多く、日頃からの安全衛生統制・管理の徹底が要求される。
更に、溶接作業者が溶接用の防塵マスクを装着していても、その付近の人が溶接用の防塵マスクを装着していないと、その人達は全く無防備で溶接ヒュームを吸い込んでしまう。
その為、溶接用の防塵マスクのみでヒュームの吸入を防ぐのではなく、排気装置の設置など何重もの対策が必須事項となる。
粉じんが拡散する前、発生源での対策が必須なのだ。